
WordPress(ワードプレス)でホームページを管理していると、ログインした際に「更新があります」という表示が出ることがあります。数字の付いた印が並び、日に日に増えていく。押すと何かが変わってしまいそうで、そのままにしている。そういう状態のホームページは少なくありません。
この記事では、この更新が何のためのものなのか、放置するとどうなるのか、そして更新の前後で何を確認しておくとよいのかを整理します。
更新には3つの種類があります
管理画面に表示される更新は、大きく次の3つに分かれます。
本体の更新は、WordPressそのものの更新です。管理画面の見た目や基本の機能に関わります。
テーマの更新は、ホームページの見た目を決めている部分の更新です。
プラグインの更新は、後から追加した機能の部品の更新です。お問い合わせフォームや予約の受付、表示を速くする仕組みなどが該当します。数が多くなりやすいのはこの部分です。
いずれも、それぞれを作っている側から提供されるもので、提供元も更新の時期もばらばらです。そのため、通知は不定期に、少しずつ増えていきます。
なぜ更新が用意されるのか
更新の中身は、主に次の4つです。
ひとつ目は不具合の修正です。使われていく中で見つかった、想定と違う動きを直すものです。
二つ目は安全性を保つための修正です。プログラムには、外部から不正な操作をされてしまう弱点が見つかることがあります。更新は、その弱点をふさぐために提供されます。
三つ目は新しい機能の追加です。使い勝手の改善や、新しい設定項目の追加などが含まれます。
四つ目は新しい環境への対応です。ホームページを動かしている土台の仕組みや、閲覧に使われるスマートフォン・パソコンの側は、少しずつ新しくなっていきます。それに合わせるための調整です。
このうち、特に見過ごせないのが二つ目です。弱点の情報は公開される場合があり、その情報をもとに、更新していないホームページが探し出されることがあります。
放置した場合に起こりやすいこと
更新をしないまま時間が経つと、次のようなことが起こり得ます。
内容を書き換えられる。トップページに見覚えのない文章が表示される、といった形です。
気づかないうちに悪用される。閲覧者を別の場所へ誘導するしくみを埋め込まれたり、迷惑メールの送信に使われたりする例があります。この場合、表からは見た目が変わらないため、発見が遅れがちです。取引先や検索結果の警告から気づくことも珍しくありません。
ある日、動かなくなる。土台の仕組みが新しくなったとき、古いままの部分が対応できずにエラーが出ることがあります。
更新そのものが難しくなる。数年ぶりに一度に更新しようとすると、変更の幅が大きいため不具合が起きやすくなります。少しずつ進めていれば小さかった作業が、まとまった作業になってしまいます。
更新の前にしておきたいこと
とはいえ、通知が出るたびにすぐ押せばよいというものでもありません。更新によって表示が崩れたり、これまで使えていた機能が動かなくなったりすることもあります。次の点を押さえておくと安心です。
データの控えを取っておく。何かあったときに元へ戻せる状態を作っておきます。控えを取る仕組みがあるかどうか、戻す手順を誰が知っているかを、事前に確認しておいてください。
時間帯を選ぶ。更新中は一時的にページが見られなくなることがあります。閲覧の少ない時間帯に行うほうが影響を抑えられます。
一度にまとめて行わない。複数を同時に更新すると、不具合が起きたときにどれが原因か分かりにくくなります。数が多い場合は、いくつかに分けて進めます。
更新した後に確認したいところ
更新の後は、表示と動作を確認します。特に見ておきたいのは次の部分です。
- トップページと、よく見られているページの表示
- スマートフォンでの表示の崩れ
- お問い合わせフォームから実際に送信し、届くかどうか
- 予約や検索など、独自に追加した機能の動作
フォームの確認は忘れられがちですが、届かない状態に気づかないままだと、問い合わせを取りこぼすことになります。更新のたびに一度送ってみることをおすすめします。
自動で更新する設定について
WordPressには、更新を自動で行う設定があります。安全性に関わる小さな更新については、有効にしておくと手間が減ります。
一方で、大きな変更を含む更新まで自動にすると、気づかないうちに表示が崩れていた、ということが起こり得ます。どこまでを自動にするかは、ホームページの作りによって適した設定が変わりますので、制作を担当した会社に相談してみるとよいでしょう。
使っていない部品は減らしておく
更新の手間を減らす方法として、使っていないプラグインやテーマを削除しておく、という点も挙げられます。
停止しているだけで残っている部品も、弱点が見つかれば対象になり得ます。実際に使っているものだけを残しておくほうが、管理の負担も、確認する範囲も小さくなります。
まとめ
WordPressの更新は、不具合の修正、安全性を保つための修正、新しい機能、新しい環境への対応という4つの目的で提供されます。中でも安全性に関わる部分は、放置すると内容の書き換えや悪用につながることがあります。
更新の前にデータの控えを取り、更新の後に表示とフォームを確認する。この流れを習慣にしておくと、通知が増えていく状態を避けられます。作業に不安がある場合は、保守を依頼している会社の対応範囲に含まれているかどうかを確認してみてください。
