
制作が止まるのは、多くの場合「素材待ち」です
ホームページ制作が当初の予定より延びてしまう理由として、いちばん多いのが掲載する原稿や写真の準備です。
デザインや組み立ての工程は、作業量からある程度の期間を見積もれます。一方で、原稿と写真は依頼する側の通常業務と並行して進めることが多く、後回しになりやすい部分です。
事前に「何が必要になるのか」を知っておくと、余裕をもって準備を進められます。
まずは掲載する情報を洗い出す
文章を書き始める前に、どんな情報を載せるのかを書き出してみてください。多くの会社で必要になるのは、次のような情報です。
- 会社概要(社名、所在地、設立年、代表者名、連絡先、事業内容)
- 提供しているサービスや商品の説明
- 料金や対応範囲に関する情報
- これまでの実績や事例
- お問い合わせの方法と、受付できる時間帯
この段階では箇条書きで構いません。手元にある会社案内やパンフレット、既存の資料から拾い出していくと進めやすくなります。
原稿は「上手な文章」でなくて大丈夫です
原稿の準備というと、読ませる文章を書かなければと身構えてしまう方もいらっしゃいます。しかし、依頼する側に求められるのは、文章の巧さよりも情報の正確さです。
料金、対応できる範囲、資格や許認可の番号、営業時間といった事実の部分は、社内の方にしかわからないものです。ここを正確にお伝えいただければ、読みやすい形に整える作業は制作側で対応できることがほとんどです。
長さの目安がわからない場合は、遠慮なく確認してみてください。ページごとにおおよその分量をお伝えできます。
写真を用意するときの注意点
写真は、ホームページの印象を大きく左右します。撮影を依頼する方法もありますが、社内で撮影する場合は次の点を意識してみてください。
- 明るい場所で撮る — 暗い写真は、あとから明るくしても粗さが出やすくなります
- 横向きで撮る — 横長の写真のほうが、ホームページでは使える場面が多くなります
- 少し引いて撮る — 周囲に余白があると、掲載する場所に合わせて切り抜きやすくなります
- 加工前のデータを残す — 文字入れや加工をする前の元データをお渡しいただけると助かります
- 人物が写る場合は本人の了解を得る — 社員の方が写る写真は、公開の同意を確認しておきます
スマートフォンで撮影した写真でも、条件が整っていれば十分に使えることが多くあります。一方で、資料に貼り付けた画像や、印刷物をスキャンしたものは画質が足りない場合があります。撮影時のデータをそのままお渡しいただくのが確実です。
ロゴのデータについて
ロゴをお持ちの場合は、どのような形式のデータがあるかを確認しておいてください。
拡大しても粗くならない形式のデータがあると、さまざまな大きさで使えます。画像の形式しかない場合でも、大きめのサイズのものがあれば対応できることがあります。背景が透明になっているデータもあると、配置の自由度が上がります。
データが見当たらない場合は、制作会社や印刷会社に依頼した際の記録を探してみてください。どうしても見つからないときは、作り直しやデータ化の相談もできます。
他から持ってきた素材には注意が必要です
インターネット上で見つけた写真やイラストは、自由に使えるとは限りません。写真、イラスト、地図、他の会社の紹介文などには、それぞれ権利があります。
無料で配布されている素材にも、利用できる範囲の決まりがあります。商用利用が認められているか、加工してよいかといった条件は、配布元の記載を確認してください。判断に迷う場合は、制作側に相談するほうが安全です。
準備を進めるときのスケジュールの目安
素材の準備は、制作の工程と並行して進めることになります。すべてを最初にそろえる必要はありませんが、順番を意識しておくと慌てずに済みます。
打ち合わせまでに — 手元にある会社案内やパンフレット、既存の写真データを集めておきます。この時点では、内容の精査までは不要です。
構成を決める段階で — どんなページを作るかが決まりますので、それぞれのページに載せる情報を洗い出します。ここで「この情報は手元にない」ということがはっきりします。
デザインに入るまでに — トップページで使う写真と、会社概要のような基本情報を用意しておきます。イメージを左右する部分から先に固めていく形です。
組み立ての前までに — 各ページの原稿と写真をそろえます。ここが遅れると、全体の公開時期に影響します。
撮影が必要な場合は、天候や社内の予定に左右されるため、早めに日程を押さえておくと安心です。
まとめ
制作を依頼する前に、掲載する情報の洗い出し、原稿のもとになる正確な情報、写真、ロゴのデータをそろえておくと、その後の進行が安定します。
すべてを完璧に用意する必要はありません。何が手元にあり、何が足りないのかを整理しておくだけでも、打ち合わせは大きく進めやすくなります。
