
ホームページを作ったあと、「SNSも始めたほうがよいのだろうか」「始めたものの、ホームページとどうつなげればよいのか」と迷う場面があります。
SNSとホームページは、役割が違うぶん、組み合わせると補い合う関係になります。この記事では、どのSNSを選ぶかという判断材料と、実際につなげるための具体的な方法、そして少人数でも続けるための工夫をご紹介します。
SNSごとの向き不向き
すべてを使う必要はありません。自社の業種と、伝えたい内容の性質から選びます。
Instagram 写真で伝わるものと相性がよいSNSです。飲食、美容、建築・リフォーム、小売、教室業など、仕上がりや雰囲気が判断材料になる業種で使われています。過去の投稿が一覧で並ぶため、実績集のような役割も果たします。
X 短い文章での発信と、情報の広がりやすさが特徴です。お知らせや、業務に関する短い気づきを積み重ねる使い方に向いています。
Facebook 実名での利用が中心で、比較的年齢層が高めです。地域の事業者どうしのつながりや、法人のお客様との接点づくりに使われる場面があります。
LINE公式アカウント すでに接点のあるお客様に、直接お知らせを届けるための道具です。新規の認知を広げるというより、再来店や再依頼につなげる用途に向いています。
YouTube 作業の様子や説明など、時間の流れがあるものを伝えるのに適しています。制作の負担は大きいものの、一度作った動画をホームページに埋め込んで長く使えます。
迷う場合は、まず一つに絞ることをおすすめします。三つを中途半端に動かすより、一つを続けているほうが信頼につながります。
ホームページとつなげる4つの方法
1. ヘッダーやフッターにアイコンリンクを置く
最も基本的な方法です。すべてのページの決まった位置にアイコンを置いておけば、興味を持った人が自然にたどれます。開いたときに別のタブで表示される設定にしておくと、ホームページから離脱させずに済みます。
2. 投稿の一覧を埋め込む
Instagramの投稿などを、ホームページの中に一覧表示する方法です。ホームページ本体を更新しなくても、SNSを更新すれば表示内容が新しくなるため、「更新が止まっている印象」を避けられます。
ただし二点注意があります。一つは表示速度で、外部の情報を読み込むぶん、ページの表示が遅くなることがあります。もう一つは仕様変更で、SNS側の仕組みが変わると表示されなくなる場合があります。埋め込みを使う場合は、ときどき正しく表示されているか確認しておくとよいでしょう。
3. SNS側からホームページへ誘導する
見落とされがちですが、こちらも大切です。プロフィール欄には、ホームページのURLを忘れずに入れておきます。SNSの投稿だけでは、料金や対応エリア、会社の所在地といった判断に必要な情報を伝えきれません。「詳しくはホームページで」という受け皿を用意しておくことで、興味を持った人が次に進めます。
4. 記事やお知らせをSNSで告知する
ホームページに新しい記事を載せたら、その要点とリンクをSNSにも投稿します。このとき、シェアされたときに表示される画像とタイトルの設定(OGPと呼ばれます)がされていると、見栄えがよくなり、クリックされやすくなります。制作時に設定されているか確認しておくとよい項目です。
無理なく続けるための工夫
- 更新頻度を先に決める — 毎日でなくてかまいません。「週に一度」「月に二度」と決めて守るほうが、勢いだけで始めて止まるより印象がよくなります。
- 素材を使い回す — 現場で撮った写真一枚から、SNS投稿とホームページの事例ページの両方を作れます。撮影の段階で「後で使う」と考えておくと効率が上がります。
- 担当を決め、一人に集中させない — 担当者が忙しい時期に更新が止まりがちです。写真を撮る人と投稿する人を分けるなど、負担を分散させる形も検討します。
- 反応の数を目的にしない — 「いいね」の数より、問い合わせにつながったかどうかのほうが、事業にとって意味のある指標です。
注意しておきたいこと
SNSのアカウントは、あくまで他社の場所を借りて使わせてもらっている状態です。規約の変更や、思わぬ理由でアカウントが使えなくなる可能性はゼロではありません。だからこそ、会社の情報を最終的に置いておく場所としては、自社で管理できるホームページが必要になります。
また、アカウントの管理も忘れずに。パスワードを個人だけが知っている状態にせず、二段階認証を設定し、担当者が退職する際の引き継ぎ手順を決めておきます。
まとめ
ホームページとSNSは、どちらか一方を選ぶものではなく、役割を分けて組み合わせるものです。SNSで知ってもらい、ホームページで確かめてもらう。この流れを作るために、両方向のリンクを整えておくことが第一歩になります。
まずは一つのSNSに絞り、プロフィールにホームページのURLを入れ、ホームページ側にもアイコンリンクを置く。ここまでできれば、連携の基本形は整います。
